加工食品
加工食品は便利で使いやすく、種類も豊富にあります。保存性を高めるために塩分やリンが多いものです。利用する際には特徴をして知っておきましょう。
加工食品と塩分・カリウム
●低塩タイプの食品 「塩分控えめ」や「低塩」タイプの加工食品を利用されている方も多いでしょう。しかし塩化ナトリウムを塩化カリウムに置き換えている製品では、カリウム量に注意が必要です。表示をしっかり確認しましょう。
例)栄養成分(100g当たり) エネルギー2.0KCAL たんぱく質0.5g 脂質0.0g 炭水化物0.0g 食塩相当量50.5g カリウム27600mg ←高カリウム血症の恐れ!
リンの種類と吸収率
リンの種類 | 含有食品 |
生物学的 利用率 |
特徴 | |
無機リン |
食品添加物 (リン酸塩) |
加工食品 嗜好食品 |
約100% |
吸収率が高い、清涼飲料水に含まれるリン酸塩はさらに吸収されやすい |
有機リン | 動物性 | 肉類 | 40~60% |
容易に分解され腸管から速やかに吸収される
|
植物性 |
豆類 穀類 |
20~40% |
分解しにくいため吸収が低い |
食品添加物を軽減させる方法
- 肉・魚加工品 ハム・ソーセージやかまぼこ、しらす干しでは、食品添加物として無機リンがよくつかわれています。細かくまたは薄く切って下茹でしましょう。
- 中華麺 中華麺(ラーメン・冷やし中華麺・焼きそば・チャンポン麺・インスタント麺)には「かんすい」が使用されています。かんすいの多くは無機リンを含みます。カップ麺・袋麺は一度入れたお湯を捨てて別のお湯を沸かしてスープを作りましょう。
- 乳化系食品 アイスクリームなどの乳化系食品では低脂肪のものの方がリンは少ないようです。
- 漬物 漬け汁を捨てて、好みの大きさに切って水にさらしましょう。よく絞って醤油などかけない様に気を付けましょう。
市販のお弁当やインスタント食品の利用が多い方
上記にある塩分やリンを控える方法を一緒に、リン吸着剤を食直前や食直後にタイミングよく服用しましょう。