従来のHDFは、コストの問題や手順が複雑などの理由で大きく普及しませんでした。
これに対してオンラインHDFは、置換液の代りに高度に清浄化した透析液を使用することにより、コストを低減し準備も簡便なことから大きく普及しました。
通常の血液透析(HD)では、血液を体内から取り出し透析器(ダイアライザー)を介して、血液中の老廃物の除去、電解質の調整を行います。このとき、毒素や電解質は血液と透析液の濃度差によって不要なものは除去、必要なものは補充されます。
これを「拡散」と言い、通常の血液透析(HD)の原理となります。
一方血液濾過(HF)とは、血液側に大量の補充液を注入し、補充した分の圧力で不要なものを除去する方法です。
これを「濾過」と言います。
血液透析(HD)と血液濾過(HF)には、それぞれ利点や欠点があります。
血液と透析液の濃度差を利用しているため、
補充液の量(つまり圧力)を利用しているため、
これら血液透析(HD)と血液濾過(HF)のハイブリッドがHDF療法です。
このHDFをさらに発展させたものがオンラインHDFです。
自尿を長く保てるとの報告があります。
血液透析(HD)にくらべて生命予後が改善される可能性があります。