エコー下穿刺


エコー下穿刺により、血管径、深さ、位置、血管内部を確認しながら、リアルタイムで穿刺を行うことができるため、穿刺困難な患者さんへのスムーズな穿刺が可能となります。

血液透析療法では、治療毎に血管に2本の大きな針を刺すこと(針を留置すること)が必要となります。

一般的には、患者さんの血管を『視て、触って、確認して』針を刺すこと(穿刺)が必要となりますが、時には血管が細かったり、触ってもわからなかったりしてうまく穿刺が出来ないことがあります。これは、透析患者さんの高齢化や糖尿病性腎症・腎硬化症患者さんの増加により、血管が脆く・細くなってきていることが要因として挙げられます。

 

血液透析療法において、穿刺は必要不可欠ですが、患者さんによっては大きな苦痛や痛みを伴い、過大なストレスとなります。

そこで、穿刺に伴う苦痛を最小限に抑えるため、当クリニックではエコー下穿刺を行っています。

エコー下穿刺とは、エコー(超音波診断装置)を用いて血管の状態を確認しながら穿刺を行う方法です。穿刺することが難しい穿刺困難な患者さんを対象に、エコーを見ながら針を留置するため、患者さんの負担を軽減することができます。

穿刺が難しい血管


  • 細い
  • 深い
  • 蛇行している(曲がっている)
  • 分岐部
  • 動脈のそばにある
  • 血管が動く(逃げやすい)
  • 触ってもわからない