より上質で安全な透析を目指しています。
透析患者様の死因の第1位が心不全であることから心機能の管理に重点を置き、合併症の予防にも努めています。
腎臓は、昼夜問わずコンスタントに体内の血液浄化と老廃物を出し水分を尿として出します。
また、体内の水分の電解質バランスを保ち、血圧の調整や血液を作るホルモンの分泌、骨を作るための活性型ビタミンDの作製機能を持っています。
これらの複雑な機能の代替を人工透析では全て補えず、また、1回4時間から5時間の透析で1、2日分の間にたまった水分や尿毒素を除去するのは、体全体と特に心機能にも負担を与えます。
当院では、透析だけでは補えない部分を患者さまの協力のもとチーム医療で乗り越えようと模索しています。
また、「より上質で安全な透析」への環境を整えています。
2014年日本透析医学会による透析患者の死亡原因第1位は、心不全で3名に1人の割合です。体内の水分を排出できなため血液量増加により心臓に負担がかかる。また、リンやカルシウムの蓄積で血管や心臓弁の石灰化も起こり易い傾向に。当院では、心機能の回復と治療を同時に行います。
透析液清浄化がきちんと行われているかどうかの指標となる患者様のCRP濃度(炎症反応)が全国平均の0.64mg/dlよりも0.28mg/dlと大きく下回っています。