透析とアルコール
飲酒の時、気をつけたいこと
まずは医師に飲酒が可能か確認しましょう!
- 肝疾患や膵炎を起こしている
- 降圧薬を服用している場合
- 糖尿病があり、高血糖やアルコール性低血糖が心配される場合
- 尿酸値が高い場合(透析前の目安値10.0以下)
- 体重増加が多い場合
飲酒が可能な場合は、水分量として考えましょう
1日の水分量=前日の尿量(㎖)+500㎖ アルコールだけじゃなくお茶やコーヒー、内服時の水の量もこの範囲内で適量を決めておきましょう。
アルコール飲料(100㎖)成分値の違いは?
日本食品成分表2015より
エネルギー(kcal) | 水分(ml) | アルコール(g) | カリウム(mg) |
リン(mg) |
||
清酒 | 109 | 82.4 | 12.3 | 5 | 7 | |
ビール | 40 | 92.8 | 3.7 | 34 | 15 | |
白ワイン | 73 | 88.6 | 9.1 | 60 | 12 | |
赤ワイン | 73 | 88.7 | 9.3 | 110 |
13 |
|
焼酎25度 | 146 | 79.5 | 20.5 | 0 | 0 | |
ウイスキー | 237 | 66.6 | 33.4 | 1 | 0 | |
梅酒 | 156 | 68.9 | 10.2 | 39 | 3 | |
ノンアルコールビール | 5 | 98.6 | 0.0 | 9 | 8 |
アルコール、透析患者さんの適量
透析患者さんのアルコール量からみた適量 ※女性は半量が望ましい
清酒 → 1/2合(90㎖)
ビール → 250㎖
ワイン → グラス1/2杯(100㎖)
焼酎 → 1/4合(40㎖)
ウイスキー・ブランデー → シングル1杯(30㎖)
梅酒ロック →グラス1/2杯(100㎖)
どんなつまみが好ましい?
一番理想的なつまみは、バランスのとれた夕食です。加工品のつまみは、塩分やカリウムが多く特に無機リンが含まれ高リン血症を招きやすいので注意しましょう。休肝日は週に2日を目安にしましょう。
エネルギー(kcal) | たんぱく質(g) | 塩分(g) | カリウム(mg) |
リン(mg) |
|
ぶり刺身(4切) |
95 | 9.7 | 0.5 | 210 | 106 |
冷奴 |
61 | 5.4 | 0.4 | 165 | 87 |
さきいか | 56 | 9.1 | 1.4 |
103 |
86 |
ちくわ(4本) | 131 | 13.2 | 2.3 | 46 | 119 |
カニカマ(1P) | 54 | 7.3 | 1.3 | 46 | 46 |
もずく酢 | 8 | 0.5 | 0.4 | 55 | 12 |
さつま揚げ | 146 | 13.1 | 2.0 | 63 | 74 |